佐野晶哉くんはきっと忘れられる俳優になるでしょう

ごきげんよう、小枝です。

 

先に言っときますと、タイトルは決して煽りではないですよ!めっちゃめちゃ敬意を評してます!

 

さあ、今日はですね!もうずっと書きたくて書きたくてうずうずしていた舞台「忘れてもらえないの歌」について書こうと思います!!!!!こればっかりはネタバレNGで書くのは難しいなというか、舞台の題名から既にカラクリが仕込まれているので感想を書くにもめちゃくちゃ難しいので千穐楽まで待ちました!長かったよ!本当に!!!今年見たお芝居の数20超えてますが今年1位にブッチギリで躍り出ました。これはAぇ!group担とかではなくイチ観劇趣味人間としての感想です。でもやっぱりAぇ!group担なので晶哉くんのこともいっぱい褒めちゃいます!!!

さあ!ネタバレが嫌な方は回れ右してブラウザ閉じてくださいね!私言いましたからね!ここまで来たら責任とりませんからね!!!

 

 

 

 

 

 

はい?閉じました??行くよ!!

 

 

 

 

 

タイトルから既に実はネタバレだった件

ずるいよ〜〜〜〜〜!

これね、最後の最後に気づいて「うわ〜してやられた〜!」と本当に思って鳥肌が立った。

簡単にあらすじを説明すると、

戦後、主人公滝野を中心にJAZZバンド「東京ワンダフルフライ」を結成し、進駐軍を相手に演奏を披露し活躍していくのだが、、、

というお話です。すごい簡略化しました。あらすじに文字取られてる場合じゃないのよ。

 

最初に知ったのは晶哉くんのジャニーズ事務所入所以来初の外部舞台出演決定!というニュースでした。よ〜く見たら安田くん出るし福士さん出るしbump.yにいた高月彩良ちゃんおるやん!えっしかも演出が『墓場、女子高生』の福島充則さんじゃん!この演出家さん既に5年前?位から存じ上げていたのに全然舞台見に行けなくてもう見たかった!となってもうこれは行くしかないとなりチケット握りしめいざ劇場へ。この作品は生で見るのに限るなと思いましたね。

 

そもそも戦前戦中戦後の文化を高校の時に色々ハマって調べていた人間なのでもうドンピシャの好みだし、超個人的には松井須磨子の「カチューシャの唄」歌ったの超良かった〜〜〜!松井須磨子っていう女優さん本当に凄いんですよ。高校の授業で音源レコードを聞いたんですけど、1人で聞くとちょっと鬱になりそうな念の強さを感じました。1人で聞くのはおすすめしません。

あと珠玉のジャズの名曲の数々!を演奏するプロの演奏家の皆さん!!!このグルーブ感は生ならでは。ちょうど演奏されてる皆さんが見える席で見たので、その舞台との一体感も肌で感じられて、なかなか生でジャズの演奏を聞かない私としてはとても貴重で贅沢な観劇体験でした!

 

さてここからはちょっと真面目にストーリーに関する感想を。

主人公の滝野ってとことんツイてないタイプだなあと思いました。言葉を良くすればお人好し。多分時代が違えば絶対にあんなに惨めな思いをせずに生きられただろうに、あの戦後という時代だからこそあんなに苦しい思いをしなければいけなかったのだろうなあと思いました。

戦後は都会でも田舎でも貧乏でとにかくみんな生きるのに必死だった。だから他人のことなんて構ってあげられる余裕がなかった。それを象徴するように東京ワンダフルフライのボーカルの芦見麻子は赤線の中から大声を張り上げて歌って1人だけ稼げる道を選んだ。

皆生きたい、お金を稼ぎたい、裕福になりたい、と思って進駐軍相手のミュージシャンになろうと名乗りを上げた。でも中には純粋に音楽を愛する人間もいてそこの溝は大きくそこを必死に埋めようとしているのが滝野だった。劇中ではお金が大好きだとバンドの仲間に言われていたが、最後までギターを手放さなかった。本当は音楽が好きでお金の余裕さえあればいくらでも音楽をしていたかっただろうし、何よりも音楽という自分の好きなジャンルで稼ぐという大きな賭けに出ていた。だからこそそれが周囲に気付かれず空回りしてる姿が虚しかった。

最後にバンドのメンバー4人で作った曲は結局世に出ることはなく、忘れてもらえない歌、いや、忘れて“すら”もらえない歌になってしまった。

あの戦後の時代にこういう人が実はたくさんいたんだろうなあと思いました。戦中戦後はとにかくみんな自分が生きていくことに必死で他人に優しくできる人の方が少なかった。戦争アニメ「火垂るの墓」を見た方なら分かると思いますが、親戚のおばさんはすごく兄妹に対して当たりが強い。それが普通だった。

戦後なんて特にどんどんと復興していき、朝鮮戦争による特需からスタートして高度経済成長期を迎えていく中で、皆が猛スピードで伸びていく中で1人だけ伸びてない子に手を差し伸べていては自分も伸びなくて周りに遅れを取ってしまうし、なんなら蹴落とすくらいの勢いがなければ生きられなかった時代。そんな中で周りに手を差し伸べて「一緒に成功していこう!」という思考を持った滝野はある意味時代に逆行した考え方だったです。悲しいことに。彼の手元に残ったのはセピア色の思い出。そして忘れてもらえない歌。それが人生の成功か失敗かはきっと当人が決めれば良いのだなと思いました。

これをこの時期に安田くんにやらせてしまう福原さん結構チャレンジだなあと思いつつ、セリフの一つ一つがズキズキと刺さりヒリヒリとした後味の舞台でした!

 

めっちゃ書いたなあこいつって思うじゃん?まだ書くからね。晶哉くんの事書くから。私小島担なのに。

いや〜〜〜〜佐野晶哉くん売れましたわ!!!!

これは売れた。佐野担の皆さんこれは売れましたよ。

私、東京公演の方を見に行かせていただいたんですが、ちょうど幕間に山崎育三郎さんと尾上松也さんを拝見してとりあえずガン見しといたんですけど、これはキャスティング関係者に見つかるのも時間の問題だぞ!!!って思って、1人で心の中で喜びの舞踊っときました。

本当に関係者の方々が沢山見にいらしていて、晶哉くんのスター街道のスタート地点を目撃できたのこれ実はめっちゃ贅沢すぎじゃない??ってなりました。

あと、脚長すぎ!!アンサンブルでもちょいちょい色んなところで出ていた晶哉くんですが、進駐軍の軍人客役の時にフリーダンスで足上げたら椅子の背もたれに足引っ掛けて椅子倒してて、えっそんなことある?!ってなってました。金髪可愛かったを

まあなんと言っても、川崎大の憎めない可愛らしさ!!!

色んなものを盗んでるのになんとも憎めない可愛らしさ。あの可愛らしい純粋さは晶哉くんだから出せた味だなあと思いました。

その後2幕でロカビリースターになって、ソロパフォーマンスするところなんて超かっこよかった〜〜〜!!去年は梅芸で3列目のポジションにいた子が赤坂ACTシアターで美声響かせてます!!!!!!!ってなってまあ正直泣いてしまいました。

この子は必ずやもっと大きな舞台で大きなお役で皆覚えられる役者になるなと確信しました!いやあこんな子がAぇ!groupにいるのは本当に心強い。きっと忘れられることすら惜しい存在になる。そう信じてます。

 

ぶわあー!と書きあげてもうそろそろ日が昇ってきそうですね。我ながらかなり長い文章になりました。舞台の感想を書くのは得意なんですよ。でもどうしてもアイドルの舞台とかライブになるとどうもまだ上手く書けなくて結局Aぇ!groupの単独関西凱旋公演のやつ書いてない。。。書き途中が下書きに放置されはや1ヶ月みたいな状態だからなあ。

と言いつつも私が観劇したのも10月の下旬なので割と前なのですが、どうも私にはまだまだこの作品を忘れてしまうには時間がかかりそうなくらいとても素敵な作品でした。

 

次書くときはいつでしょうかね。ライブかなあ。ライブも参戦予定なので行きます!!でもライブのレポって私Twitterとかの方が絶対リアルタイムで知れるし良いなあと思うから書くかはわからないですね。でも本当はもっと自分の趣味の歌舞伎のことを書きたいの。。。それも気が向いたら。またふらっと読みに来てください。拙い文章ですが。こんな意見持ってる人いるんだ面白いなあ〜くらいのラフさで。

それでは今日はこの辺で。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

小枝